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三重県伊勢市の人気クラフトビール醸造所「伊勢角屋麦酒（ISEKADO）」から、限定醸造のウィートビール「Japanese Wheat 酵」が登場しました。
伊勢神宮の御膝元にある老舗ブルワリーが手がけるこのビールは、日本的な美意識と繊細な醸造技術が融合した一本。パッケージには富士山や梅、鶴などの雅なモチーフが描かれ、日本の四季や風景を感じさせます。
今回はこの「伊勢角屋麦酒 Japanese Wheat」を、ビール愛好家の視点からじっくりレビューしていきます。

 

 

1.外観 ― 日本の美を感じさせるラベルと、やわらかな黄金色の液体
缶のデザインは一目で心を惹きつける美しさ。
淡い青と金を基調に、富士山、松、鶴、梅といった日本的なモチーフが描かれ、まるで浮世絵のような上品な佇まいです。「ISEKADO Limited Brew」というロゴも高級感があり、手に取る瞬間から特別感を演出します。

 

グラスに注ぐと、柔らかな白濁がかった黄金色。ウィート（小麦）由来のにごりが美しく、クリーミーな泡がゆっくりと立ち上がります。泡持ちは良く、きめ細やかで軽やかな印象。夕暮れの光にかざすと、その輝きがまるで日本の春霞のように穏やかで、見ているだけでも癒されるビールです。

 

2.香りと味わい ― 柑橘と小麦が調和する、繊細で上品な味わい
香りはとても華やかで、まず立ち上がるのはレモンや柚子のような爽やかな柑橘の香り。そこに小麦特有のやわらかな甘みと、伊勢角屋麦酒らしい清潔感のある酵母の香りが重なります。
グラスを傾けると、フルーティーさの中にスパイシーなニュアンスも感じられ、まるで和ハーブのような繊細なアロマが広がります。

 

味わいは非常にバランスが取れており、口当たりはまろやか。小麦のふくよかな甘みが広がった後に、ホップ由来の軽やかな苦みがすっと抜けていきます。苦味は控えめで飲みやすく、後味はドライでキレが良い。

 

伊勢角屋麦酒の特徴である「丁寧で雑味のない造り」がしっかりと感じられ、飲むほどに奥行きを感じる味わいです。冷やしすぎるよりも、少し温度が上がってくると香りが一層ふくらみ、柑橘と小麦のハーモニーが際立ちます。

 

3.おすすめの飲み方 ― ゆったりとした時間に寄り添う一杯
おすすめの飲み方は、温度帯12〜14℃前後。冷蔵庫から出して少し置くことで、香りの層がより豊かに感じられます。
グラスはヴァイツェングラスやチューリップ型のグラスを使うと、香りの広がりを最大限に楽しめるでしょう。

 

料理とのペアリングも抜群で、和食との相性が特に良いのがこの「Japanese Wheat」の魅力。
たとえば、鶏の塩焼き、天ぷら、出汁巻き卵など、やさしい味わいの料理と合わせるとビールの繊細な風味が引き立ちます。
また、レモンを添えた魚料理や、柚子胡椒を使った鍋料理とも好相性。和の食卓に自然に溶け込むビールです。

 

4.おすすめしたい人 ― 和のクラフトビールをゆっくり楽しみたい方へ

 

・フルーティーで軽やかなビールが好きな方
・小麦ビール（ヴァイツェンやウィートエール）が好きな方
・伊勢角屋麦酒の限定醸造シリーズを追っている方
・和食と一緒にビールを楽しみたい方

 

そんな方々にぜひ飲んでいただきたい一本です。
ホップの強烈さよりも「調和」を大切にした味わいで、クラフトビール初心者にもおすすめ。
一方で、伊勢角屋ファンやビール通の方にとっても、新しい発見を感じられる仕上がりです。
「酵 -Kō-」という名の通り、発酵がもたらす豊かな香りと生命力を感じられる、まさに“日本の美”を体現したウィートビールといえるでしょう。

 

5.原材料等
原材料：大麦麦芽、小麦麦芽、糖類、小麦、オレンジピール、ホップ、コリアンダー
アルコール分：4.5%
生産：伊勢角屋麦酒

 

6.どこで買えるか？
私はネットで購入しました。ネットでは以下で購入できます。
楽天市場：ISEKADO Japanese Wheat 酵

 

7.まとめ ― 伊勢の心と日本の四季が香る限定ウィートエール
伊勢角屋麦酒の「Japanese Wheat（酵）」は、ただのウィートビールではありません。
それは、伊勢の自然、職人の技、日本文化のエッセンスを一つに閉じ込めた“和クラフト”とも言える存在です。
見た目の美しさ、香りの繊細さ、味わいの奥深さ、どれをとっても伊勢角屋らしい上品な完成度を感じます。

 

日本の四季を感じながら、ゆっくりと味わいたい一本。
春には桜と、夏には縁側で風鈴の音と、秋には月見酒として、冬には静かな夜のお供に——。
どんな季節にも寄り添ってくれる懐の深さがあります。

 

「Japanese Wheat」は、伊勢角屋麦酒が醸し出す“やさしい日本の心”そのもの。
ぜひ、あなたの人生のひとときに寄り添う一本として味わってみてください。

 

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