【レビュー】ベアレン ケラー|岩手の職人技が光る無濾過ビールの奥深い味わい

クラフトビールファンの間で高い人気を誇る「ベアレン醸造所」。
その中でも特にドイツ伝統の技法を忠実に再現した無濾過ビール「ベアレン ケラー(KELLER)」は、シンプルながらも奥行きのある味わいで多くのビール愛好家を魅了しています。
今回は、このベアレン ケラーを実際に飲んで感じた印象を、外観・香りと味わい・おすすめの飲み方・おすすめしたい人・まとめの5つの視点から詳しくご紹介します。

 

 

1.外観:にごりのある琥珀色が美しい、まさに「生きているビール」
グラスに注ぐと、深みのあるアンバーゴールドが広がり、透明度を抑えた自然なにごりが印象的です。これは「無濾過(ケラー)」ならではの特徴で、ビール酵母やタンパク質がそのまま残っている証。
クリーミーでしっかりとした泡が立ち上がり、きめ細やかで持続性もあります。泡の白さと液体の濃い琥珀色のコントラストが美しく、見た目からすでに本格派の風格を漂わせます。

 

2.香りと味わい:モルトのコクとホップの香ばしさが絶妙なバランス
香りを感じてまず印象的なのは、麦芽の甘い香りとパンのような香ばしさ。そこにほんのりとハーブや草のようなホップのアロマが加わり、自然で落ち着いた香りが広がります。
ひと口含むと、まず感じるのはモルトのまろやかなコクとやさしい甘み。次にホップのほどよい苦みが舌の奥に広がり、飲み込んだ後に残る心地よい余韻。炭酸は控えめで、舌に柔らかく馴染む口当たりが特徴です。

 

ベアレンの定番であるクラシックのできたてを無濾過で瓶詰めした特別バージョン。全体として穏やかで飽きのこない味のあるビールでとても美味しいです。ラガースタイルのビールですが、冷やしすぎず、香りを感じながらゆっくり味わうのがこのビールの真骨頂だと思います。

 

 

3.おすすめの飲み方:冷やしすぎず、10〜12℃でじっくりと
ベアレン ケラーは、冷蔵庫から出して少し温度を上げてから飲むのがおすすめです。
10〜12℃ほどになるとモルトの香りが一気に開き、奥深い旨味とコクが感じやすくなります。
また、グラスは丸みを帯びたチューリップ型やゴブレット型を使うと香りが立ちやすく、より豊かな風味を楽しめます。

 

料理とのペアリングは、ソーセージやローストポークなどの肉料理はもちろん、チーズやバゲットとの相性も抜群。家庭では、グリル野菜やポテト料理などともよく合います。

 

4.おすすめしたい人:クラフトビール初心者から通まで幅広く
ベアレン ケラーは、派手さや極端な苦味がないため、クラフトビール初心者にもおすすめです。
一方で、濾過を行わない自然な仕上げによって、麦芽や酵母の旨味をじっくり感じられるため、ビール通の方にも満足度の高い一本。

 

「ラガーは軽すぎる」「IPAは苦すぎる」と感じている方にこそ試してほしい中間的な味わいです。
また、「地ビール」「ローカルクラフト」を応援したい方にとっても、岩手・盛岡の職人たちが手掛けるこのケラーは外せない一本といえるでしょう。

 

5.原材料等
原材料:麦芽、ホップ
アルコール分:6%
生産:ベアレン醸造所

 

6.どこで買えるか?
あまりスーパーや酒屋で見かけないので、私は楽天市場の通販で購入しました。以下は5種5本セットでおすすめです。
楽天市場:ベアレンセット

 

7.まとめ:伝統と誠実さが詰まった、岩手の名品
「ベアレン ケラー」は、華やかではないけれど、**何度飲んでも飽きない“誠実なビール”**です。
ドイツ伝統のケラースタイルを、日本・岩手の地で丁寧に再現したその味わいは、飲むたびに職人の情熱を感じさせてくれます。

 

無濾過ならではの濃厚な旨味と、自然な香ばしさ、そして穏やかな苦味が織りなすバランスの良さ。
「一日の終わりに、静かに味わいたいビール」としても、「友人と語らいながら飲みたいビール」としても最適です。

 

ぜひグラスに注ぎ、香りとコクをゆっくり楽しんでみてください。
きっと、「また飲みたい」と思える一本になるはずです。

 

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今回はケラーのレビューをしました。他に以下のレビューも行っています。どうぞご覧ください。

 

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