川場村から生まれる上質な一杯 ― KAWABAビールの魅力に迫る
群馬県北部、雄大な自然と美しい棚田が広がる「川場村」。この地で丁寧に醸されるクラフトビールが「KAWABAビール」です。東京からもアクセス良好なこの村は「道の駅川場田園プラザ」が全国的に有名ですが、その敷地内で造られているクラフトビールは、自然の恵みと技術の融合とも言える逸品。今回はそのKAWABAビールについて詳しくご紹介します。
1.醸造所の場所と背景
KAWABAビールを手がけているのは、株式会社田園プラザ川場が運営する「川場ビール醸造所」。群馬県利根郡川場村にあり、道の駅「川場田園プラザ」の一角に併設されています。観光地としての人気も高く、地元の特産品を活かしたグルメやお土産が豊富に揃うこのエリアの目玉のひとつが、まさにこのクラフトビールなのです。
醸造所のスタートは1998年。全国的にもクラフトビール黎明期の中で、地元の米「雪ほたか」のブランド化と合わせて地域活性化を目指してビール醸造を開始しました。
2.醸造所のこだわりと特徴
KAWABAビールの特徴は、自然湧水を使用し、ドイツ製の醸造設備で本格的なビール造りをしている点です。川場村は尾瀬や武尊山の伏流水が豊富で、仕込み水の質の高さは折り紙付き。また、ドイツビールの伝統的なスタイルをベースに、日本人の嗜好にも合うようアレンジされたバランスの良い味わいが魅力です。
さらに、地元の**ブランド米「雪ほたか」**を使ったピルスナーなど、川場ならではの個性を感じられるラインナップも存在します。
3.KAWABAビールの代表的なラインナップ
(1)雪ほたかピルスナー
地元のブランド米「雪ほたか」を使用したピルスナー。まろやかで優しい口当たりが特徴で、苦味が控えめなためビール初心者にもおすすめ。お米由来の軽快なのど越しが心地よい。
(2)ヴァイツェン(Weizen)
小麦麦芽を使用した白ビール。バナナやクローブのような香りが広がる、ドイツ伝統のヴァイスビアスタイル。クリーミーな泡とまろやかな舌触りが特徴。
(3)スタウト(Stout)
飲みやすい黒ビールをコンセプトに日本百名山武尊山より湧き出る天然水を使い苦味・旨味・香りを最高の水と共に最大限まで際立たせた豊潤な味わい。
(4)IPA
こだわりのレシピから生まれた芳醇な香りのIPA。日本百名山武尊山より湧き出る天然水を使い日本人の口にあうように開発されたオリジナルレシピ。
(5)カワバエール(KAWABA Ale
程よい苦味とほのかな甘みのカワバエール。深みのある赤色のビールで、ホップの程よい苦味とカラメル麦芽の香りとほのかな甘みが特徴。
4.現地での楽しみ方 ― 醸造所見学&試飲
KAWABAビールを現地で楽しむなら、**「川場田園プラザ」**への訪問がおすすめです。敷地内にはビール工場の他に、地元食材を使ったレストランやベーカリー、チーズ工房などが充実しており、「地産地消」を五感で楽しめる場所となっています。
ビールはテイスティングも可能で、ヴァイツェンやピルスナーなどの定番から、季節限定ビールまで飲み比べができます。また、レストランではKAWABAビールと相性抜群の地元グルメとのペアリングも楽しめるので、食事と一緒にじっくり味わいたい方にも最適です。
なお、現時点では正式な醸造所内のツアーは一般公開されていないようですが、スタッフの方との会話でビールについて色々と教えてもらえることもあります。
5.まとめ
自然豊かな川場村の風土と、醸造家たちの情熱が詰まったKAWABAビール。観光と合わせて現地で味わうのも良し、お取り寄せで自宅でゆっくり楽しむのも良し。クラフトビール愛好家であれば、一度は体験しておきたい銘柄のひとつです。
もし群馬県や川場村を訪れる機会があれば、ぜひ「道の駅川場田園プラザ」に足を運び、できたてのKAWABAビールと地元グルメを堪能してみてはいかがでしょうか。
