バルティック ゴーゼ(Baltic Gose)レビュー|ドイツの海風を感じる伝統サワービール
クラフトビール愛好家の間で密かに人気を集めているサワービール。その中でも、ドイツの伝統的なスタイル「ゴーゼ(Gose)」は独特の酸味と塩味が魅力で、世界的に注目を浴びています。今回は、ドイツ・リューゲン島のインゼル醸造所(Insel-Brauerei)が造る「バルティック ゴーゼ(Baltic Gose)」をご紹介します。
インゼル醸造所は、伝統的な瓶内熟成と独創的なスタイルで知られるブルワリー。自然豊かなバルト海の島から生まれるビールは、まるで旅をしているかのような特別な体験を与えてくれます。では、この「バルティック ゴーゼ」の魅力を、外観、香りと味わい、おすすめの飲み方、そしておすすめしたい人の観点から詳しくレビューしていきましょう。
1.外観
グラスに注ぐと、明るいゴールドからややオレンジがかった濁りのある色合い。泡立ちはきめ細かく、白い泡がしっかりと層を作ります。一般的なラガーやヴァイツェンと比べると、にごり感があり「自然発酵系サワービールらしい」柔らかい見た目。ボトルの個性的なパッケージは紙で包まれており、バルト海と思われるザトウクジラが描かれています。この包装紙はビールを優しく包んでいるように思え大事に育てられている感じがします。開ける瞬間から特別感を演出してくれます。
2.香りと味わい
シャンパン酵母により発酵され、香りは非常に複雑で、まず柑橘系の爽やかさとワインのようなニュアンスが立ちのぼります。その後、青リンゴやトロピカルフルーツを思わせるフルーティーさ、そしてわずかに感じる塩気とスパイス感。これらがバランスよく混じり合い、期待感を高めてくれます。
口に含むと、シャンパンのような柔らかい酸味が舌に広がり、すぐに心地よい塩味が後を追います。一般的なビールの苦味は抑えられており、その代わりにサワーエール特有の「爽快な酸味」と「海を感じさせる塩のミネラル感」が特徴的。アルコール度数は6.5%とやや高めですが、酸味と塩味のバランスが良く、驚くほど飲みやすい仕上がりです。
余韻にはフルーティーさとほのかな酸味が長く続き、飲むたびに新しい発見があります。「サワービールは苦手かも」と思っている方でも、このバルティック ゴーゼなら新しい世界に入っていけるでしょう。
3.おすすめの飲み方
バルティック ゴーゼは、やや冷やした状態(6〜8℃程度)で楽しむのがおすすめ。冷やしすぎると香りが閉じてしまうので、冷蔵庫から出して少し時間を置いてから注ぐと香りの広がりをより楽しめます。
ペアリングには魚介料理がぴったり。特に牡蠣やムール貝などのシーフード、寿司やカルパッチョとの相性は抜群です。また、レモンを効かせたチキンやサラダ、アジア系のスパイシー料理とも好相性。酸味と塩味が食欲を引き立ててくれます。
4.おすすめしたい人
・クラフトビール初心者の方
苦味が少なく、フルーティーで爽やかな酸味が特徴なので、IPAなどの苦味が苦手な方にもおすすめ。
・サワービールに挑戦したい方
ゴーゼはベルリナーヴァイセなどと並ぶ伝統的サワービール。入門編としても最適です。
・ワイン好きな方
白ワインのような酸味や果実感があり、ワイン愛好家にも受け入れられやすい味わい。
・特別な日の乾杯に
個性的なパッケージと上質な味わいは、ギフトやホームパーティーにも映えます。
5.原材料等
原材料:麦芽(小麦を含む)、糖類、ホップ、酵母、海塩、コリアンダー
アルコール分:6.5%
生産:インゼル醸造所(INSEL BRAUEREI)
6.どこで買えるか?
私は近くの世界のビールという看板で様々な世界のビールを扱っているお店で購入しました。スーパーなどではみないです。なかなか入手できそうにないので、ネットで購入するのがいいと思います。
楽天市場:バルティック ゴーゼ
アマゾン:バルティック ゴーゼ
7.まとめ
「バルティック ゴーゼ(Baltic Gose)」は、ドイツ・インゼル醸造所が誇るサワービール。フルーティーで爽快な酸味、そしてほのかな塩味が生み出すバランスの良さは、まさにバルト海の風を感じさせるような一杯です。
クラフトビール初心者から上級者、さらにはワイン好きの方まで幅広く楽しめるのがこのビールの魅力。見た目も個性的で、特別なシーンを彩ってくれること間違いなしです。
暑い夏の日や、シーフード料理と一緒にぜひ味わってみてください。きっと「ビールの新しい世界」に出会えるはずです。
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