ヘルンギアスドルフ城醸造所-約900年にわたるビール造りの伝統

ドイツ・バイエルン州のケルハイム郡に位置するヘルンギアスドルフ城醸造所(Schlossbrauerei Herrngiersdorf)は、1131年に創業された、世界最古の民間醸造所の一つとして知られています。​その歴史は、ガイゼンフェルト修道院のベネディクト会修道女たちが地域の所領に供給するためにビールを醸造したことに始まります。​この醸造所は、約900年にわたりビール造りの伝統を守り続けています。 ​

 

1709年には、現在のバロック様式の城館が建設され、醸造所としての機能を果たしています。​この建物は、バイエルン州の文化財としても登録されており、歴史的な価値が高いとされています。​1899年からはパウジンガー家が所有し、現在も家族経営を続けています。 ​

 

醸造所の代表的なビールには、以下のような銘柄があります:​

 

・Grantler Hell
伝統的なバイエルンスタイルのヘレスラガーで、マイルドな苦味と滑らかな口当たりが特徴です。​

 

・Hallertauer Hopfen-Cuvée
​ホラーティア地方の4種のホップを使用したピルスナーで、香り高く、爽やかな味わいが魅力です。 ​

 

・Publiner
アイルランドのビール文化にインスパイアされたチェスナットアンバー色のビールで、キャラメルやパンのような香りが感じられます。 ​

 

また、醸造所ではガイド付きのツアーやビールセミナーも開催されており、訪問者は醸造の工程を学びながら、出来立てのビールを試飲することができます。​
ヘルンギアスドルフ城醸造所は、長い歴史と伝統を持ちながらも、革新的なビール造りに取り組んでおり、ビール愛好家にとって訪れる価値のある場所です。​その豊かな味わいと歴史的な背景を体験してみてはいかがでしょうか。

 

なお、ヘルンギアスドルフ城醸造所は現在、BHB(Brauholding Bayern-Mitte AG)という持ち株会社の一員のようです。
BHB(Brauholding Bayern-Mitte AG)公式サイト

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