ヘイジーIPAとは?濁りの向こうに広がるトロピカルな世界【初心者にも人気急上昇中】
クラフトビールの世界で今、爆発的な人気を誇るスタイルといえば「ヘイジーIPA(Hazy IPA)」です。
濁った見た目と、ジューシーでトロピカルな香り。苦味が抑えられ、IPA初心者にも飲みやすいのが大きな特徴。今回はこのヘイジーIPAの発祥地、味わいの特徴、人気銘柄などを、ビール愛好家の視点からご紹介します。
1.ヘイジーIPAの発祥地:アメリカ・バーモント州
ヘイジーIPAは、アメリカ東海岸のバーモント州で誕生した比較的新しいビアスタイルです。
起源とされているのは、The Alchemist(ジ・アルケミスト)醸造所が2003年にリリースした「Heady Topper(ヘディ・トッパー)」。
このビールは当時のIPAとは一線を画す「濁っていて、フルーティで、まるでジュースのような」飲み口で話題を呼びました。
このスタイルはやがて**New England IPA(ニューイングランドIPA)**とも呼ばれるようになり、アメリカ全土へ、さらに世界中へと広がっていったのです。
2.ヘイジーIPAの特徴とは?ジューシー&スムースな味わい
ヘイジーIPAの特徴をまとめると以下の通りです:
・外観:名前の通り「Hazy(濁った)」外観。にごり酒のように濁っており、にごりはオーツ麦や小麦の使用、ドライホッピングに由来します。
・香り:マンゴー、パイナップル、パッションフルーツなどトロピカルフルーツを思わせるアロマが広がります。
・味わい:苦味は控えめで、非常にスムース。ジューシーでフルーティ、まるでトロピカルジュースのような飲みやすさが魅力。
・アルコール度数:6〜8%程度とやや高めですが、飲みやすさのせいでスイスイ進んでしまうので要注意です。
従来のIPAが「苦味命」だったのに対し、ヘイジーIPAは**“飲みやすさ”と“果実感”**が重視された新しいスタイルと言えるでしょう。
3.代表的なヘイジーIPAの銘柄5選
日本でも購入できる、または話題の人気ヘイジーIPAをいくつかご紹介します。
(1)Heady Topper(アメリカ・The Alchemist)
言わずと知れたヘイジーIPAの元祖。
アルコール8%、ジューシーでスムースながらもしっかりとしたボディ感。
通販不可、現地販売のみのため「幻のビール」とも。
(2)NEKO NIHIKI(ねこにひき)|伊勢角屋麦酒(日本)
日本のヘイジーIPAの先駆け的存在。
柑橘とトロピカルのバランスが秀逸で、苦味は控えめ。
可愛らしいパッケージも人気の理由。
(3)STONE HAZY IPA.(アメリカ)
アメリカ・カリフォルニア発の老舗ブリュワリー、Stone Brewing(ストーン・ブルーイング)が手掛けた「Stone Hazy IPA」。ホップのアロマとジューシーな味わいが際立つ注目の一本。
(4)Hazy Jane|BrewDog(イギリス)
輸入クラフトビールとして日本でも広く流通。
トロピカルフルーツの香りが炸裂する軽快な一杯。
(5)伊勢角屋麦酒 HAZY IPA
伊勢角屋麦酒 HAZY IPA。見た目のインパクト、華やかな香り、そして飲みやすさの三拍子が揃った、まさに“ご褒美”のようなビール。
IPAの苦味が苦手という方にもぜひ一度試していただきたい逸品です。クラフトビールの奥深さと、新しい世界への入り口を感じさせてくれるこの一杯。これからの季節、夏の夜にゆっくりと楽しむのにもぴったりです。
4.飲み頃温度とおすすめの飲み方
ヘイジーIPAは6〜8℃程度のやや低めの温度で楽しむのがベスト。
冷蔵庫から出してすぐではなく、少し常温に戻すことで香りが開きます。
おすすめのグラスはチューリップグラスやワイングラス。
アロマを逃さず、豊かな香りをダイレクトに感じることができます。
また、脂っこい料理(唐揚げやハンバーガー)との相性も抜群。
フルーティな香りと苦味が口をさっぱりリセットしてくれます。
5.まとめ|ヘイジーIPAはクラフトビール初心者にもおすすめの新定番!
ヘイジーIPAは、従来のIPAに比べて苦味が控えめで、果汁のようなジューシーさが魅力のクラフトビールスタイル。
その飲みやすさから**「ビールが苦手だったけど、これなら好き」**という声も多く、初心者にもおすすめできるビアスタイルです。
特に暑い季節にはぴったりの爽やかな飲み口で、今後ますます注目されること間違いなし!
ビールショップやクラフトビール専門店、最近では一部スーパーやコンビニでも見かけるようになってきました。
ぜひ一度、あなたもヘイジーIPAの世界を味わってみてください!
