晩秋に楽しむクラフトビール5選|深まる秋の夜に味わいたい芳醇な一杯
木々の葉が赤や黄色に染まり、朝晩の冷え込みが強くなってくる晩秋。一般的には10月下旬から11月ごろの、冬の訪れを感じ始める時期を指します。
暑い季節には喉ごしのよい爽快なビールが魅力的でしたが、晩秋になると、麦芽のコクやロースト香をゆっくり楽しめるクラフトビールが恋しくなります。
ビーフシチュー、煮込み料理、きのこ、さつまいも、燻製など、味のしっかりした秋の料理が増える季節でもあります。こうした料理には、少し濃い色をした香ばしいビールがよく合います。
今回は、深まる秋の夜にじっくり味わいたい、おすすめのクラフトビールを5本紹介します。
晩秋にはどんなクラフトビールが合う?
晩秋のクラフトビール選びでは、次のような特徴に注目してみましょう。
麦芽の甘みやコクが感じられる
カラメルやトーストのような香ばしさがある
琥珀色や濃色で見た目にも秋らしい
煮込み料理や肉料理に負けない飲み応えがある
気温が低くなる晩秋は、ビールを真夏のようにキンキンに冷やす必要はありません。少し高めの温度で飲むと、隠れていた香りや甘みがゆっくり現れてきます。
1.FUJI PREMIUM BREWING「PREMIUM RICH ALE」
最初に紹介するのは、FUJI PREMIUM BREWINGの「PREMIUM RICH ALE」です。

グラスに注ぐと、晩秋の夕焼けを思わせる赤みを帯びた琥珀色。麦芽の甘く香ばしい香りと、ホップの穏やかな香りが広がります。
口に含むと、しっかりした麦芽の旨みとコクがありながら、後味にはほどよい苦味も感じられます。濃厚一辺倒ではなく、豊かな味わいと飲みやすさがうまくまとまった一杯です。
華やかなホップを前面に出したビールというより、麦芽を中心にじっくり味わうタイプ。夏の爽快系ビールから、晩秋の芳醇なビールへ切り替えるときにもおすすめです。
飲み頃温度:8~10℃
おすすめ料理:ローストチキン、照り焼き、きのこのソテー
おすすめしたい人:芳醇で飲みやすいエールを探している方
以前ご紹介したPREMIUM RICH ALEの詳しいレビューも、ぜひ参考にしてください。
2.ベアレン醸造所「クラシック」
岩手県盛岡市のベアレン醸造所を代表する「クラシック」は、麦芽のコクと苦味のバランスに優れたラガービールです。

色は深みのある黄金色から琥珀色。パンやビスケットを思わせる麦芽の香りがあり、飲んでみると、まろやかな旨みと心地よい苦味が広がります。
ラガービールらしいすっきり感は残しながら、一般的な淡色ビールよりも味わいは豊か。晩秋向けの濃色ビールは少し重そうだと感じる方にも選びやすい一本です。
飲み頃温度:7~9℃
おすすめ料理:ソーセージ、ポークソテー、焼ききのこ
おすすめしたい人:ラガーの飲みやすさとコクを両立したい方
焼きたてのソーセージと合わせれば、気分はちょっとした自宅オクトーバーフェストです。
3.THE軽井沢ビール「プレミアム・ダーク」
THE軽井沢ビールの「プレミアム・ダーク」は、麦芽100%で造られた濃色ビールです。

グラスに注ぐと、赤みのある深いブラウン。ローストした麦芽の香ばしさと、カラメルのような穏やかな甘みが感じられます。
色だけを見ると重たそうですが、喉ごしは柔らかく、味わいも滑らか。黒ビール特有の強い焦げ味や苦味が苦手な方でも比較的飲みやすいと思います。
缶に描かれた千住博画伯の「星のふる夜に」も、秋の夜にぴったり。味だけでなく、見た目にも落ち着いた時間を演出してくれます。
飲み頃温度:9~11℃
おすすめ料理:ビーフシチュー、ハンバーグ、きのこのグラタン
おすすめしたい人:濃色ビールを初めて飲む方
温かい煮込み料理と一緒に、ゆっくり味わいたいビールです。
4.COEDO「紅赤-Beniaka-」
秋らしい素材を楽しみたいなら、COEDOの「紅赤-Beniaka-」は外せません。

川越の伝統的なさつまいも「紅赤」を使用した、インペリアル・スイートポテト・アンバーです。
グラスに注ぐと、赤みを帯びた美しい琥珀色。麦芽の香ばしさに、焼き芋を思わせる自然な甘みと、深いコクが重なります。
アルコール度数は7%とやや高めなので、ゴクゴク飲むのではなく、香りを確かめながら少しずつ味わうのがおすすめです。
なお、さつまいもを副原料に使用しているため、日本の酒税法上は発泡酒に分類されますが、味わいは豊潤で、飲み応えのあるクラフトビールです。
飲み頃温度:10~12℃
おすすめ料理:大学芋、豚の角煮、ローストポーク
おすすめしたい人:甘みとコクのあるビールが好きな方
さつまいもがおいしい晩秋にこそ飲みたい、季節感たっぷりの一本です。
5.ベアレン シュバルツ|まろやかで香ばしい、ドイツ伝統の黒ビール
最後は「ベアレン醸造所」のドイツ伝統の黒ビール「シュバルツ(Schwarz)」です。

“まろやかで飲みやすい黒ビール”というキャッチコピーの通り、焙煎モルトの香ばしさと優しい口当たりが魅力。
グラスに注いだ瞬間、黒に近い深いブラウンの液色が印象的。
香りはまず、焙煎モルトの香ばしさがやさしく立ち上がり、
コーヒーやビターチョコレートのような深みのある香りに加え、わずかにキャラメルやナッツのニュアンスも。
飲み口は非常にスムーズで、苦味は穏やか。
黒ビール特有の重たさはなく、ベアレンらしい“まろやかで優しい味わい”が広がります。
冷やしすぎず、10〜12℃ほどで飲むと香りが一層引き立ちます。
ドイツ伝統の「シュバルツ(=黒)」スタイルを忠実に再現しながら、日本人の味覚にも合う優しい仕上がりが印象的です。
晩秋のクラフトビールをおいしく飲むコツ
晩秋に楽しむ濃色ビールやスタウトは、冷やしすぎないことが大切です。
冷蔵庫から出した直後は苦味やすっきり感が中心ですが、5分から10分ほど置くと、麦芽の甘みやカラメル、ロースト香が感じやすくなります。
また、缶や瓶から直接飲むのではなく、チューリップ型グラスやワイングラスに注ぐのがおすすめです。香りがグラスの中に集まり、ビールの複雑な表情を楽しめます。
一気に飲まず、料理を食べながら少しずつ味わう。これが晩秋のクラフトビールに合った楽しみ方です。
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